先に結論
『国産』を選ぶときは、い草の産地と実物の品質を分けて確認します
畳を国内で製作したことと、原料のい草が国内で育ったことは、確認する項目が異なります。国産い草を希望するなら原料産地を確かめ、そのうえで畳表の詰まり方や手触りを比べましょう。青畳工房では、産地の表示だけでなく、六代目が実物を見て仕入れる畳表を選んでいます。
この記事で確認できること
- 原料い草の産地と、畳の製作地を分けて確認する
- 作り手・ラベル・タグなどから産地を確認する
- 見本で厚み、端の状態、い草の太さを比べる

国産でも、私が採用を見送る畳表はあります。作り手の話を聞き、見て、触って、い草と織りの状態を確かめてから選んでいます。
「国内で製作」と「原料い草が国産」は確認する項目が違います
畳表とは、畳の表面になる、い草などを織った部分です。完成した畳の製作地だけを見て、原料い草の産地まで同じだと受け取らないことが、購入前の確認の出発点になります。
- 表面の素材:天然い草なのか、和紙や樹脂の畳表なのか。
- 原料の産地:天然い草なら、どこで育てられたい草を使っているのか。
- 製織地・製作地:畳表を織った場所と、完成した畳に仕立てた場所はどこか。
表示や商品説明で分からなければ、「表面の素材は何ですか」「天然い草なら、い草の産地はどこですか」と販売店へ尋ねてください。表示の違いから置き畳を選ぶ要点は、「国産い草」と「日本製」の違いを確認する記事でも説明しています。
作り手と産地を、仕入れの段階で確かめています
青畳工房では、生産者本人から畳表を仕入れることが多く、産地へ足を運んで、生産者や織師の話と実物を確認しています。どこで作られたかだけでなく、どのようない草を、どのように織っているかを知ることも、材料選びの一部です。
ラベルやQRコード付きタグは、産地を確認する方法の一つです。また、畳表を織る縦糸の一部に、産地ごとの色を付けた「県証糸(けんしょうし)」もあります。ただし、すべての畳表に同じタグや県証糸が付いているわけではありません。対象の畳表にどんな表示があり、何を確認できるかを販売店へ聞くと、産地の説明と商品を結び付けて確かめられます。
当店が天然い草の畳表に使うのは国産い草のみで、中国産い草は使用しません。一方で、和紙・樹脂の畳表も取り扱っています。「国産い草のみ」という方針は、天然い草の畳表についてのものです。
国産でも、実物を見て採用を見送る畳表があります
「国産」と書かれていれば品質が一律に決まるわけではありません。六代目は、い草そのものの状態、選別、織り、表面の整い方、手触りを合わせて見ています。たとえば、次の状態は採用を見送る判断材料になります。
- 枯れたい草の混入が多すぎる。
- い草が十分に詰まっておらず、スカスカに感じられる。
- い草の表皮が脆く、粘りがない。
一つの特徴だけで決めるのではなく、実物を総合的に確かめ、青畳工房の基準に満たない畳表は採用しません。
色だけでも品質は判断できません。色は、育った田んぼ、製織時の環境、染土の配合、織った時期などでも変わります。赤みや自然な色の違いだけで、枯れたい草が多いと判断するわけではありません。
見本は、厚み・端の状態・い草の太さを比べます
見本を見比べるときは、正面の色だけでなく、手にした感触や端の状態も確かめてみてください。六代目がお客様へ違いを伝えるときは、畳表の見本を二つ折りにして握っていただくと、厚みの違いが分かりやすくなります。折るのは畳表の見本であり、完成した畳や置き畳を折り曲げる方法ではありません。
畳表は端へ行くほど白っぽくなりやすく、い草そのものの太さのばらつきも見えやすくなります。中央だけでなく端も比べることで、い草の揃い方を確認しやすくなります。
厚みや白っぽさは比較する要素の一つです。「厚いほど必ず高品質」「白っぽいほど低品質」とは決めず、詰まり方、表皮の状態、織り、手触りと合わせて比べましょう。
素材の違いと、購入する商品の仕様を確認する
産地を確かめた後は、香りや素材感、色、手入れ方法など、自分が重視することから素材を選んでください。置き畳を購入する場合は、畳表だけでなく、芯材・裏面・厚み・寸法も商品ごとに確認します。
サイズや敷き方も含めて選びたい方は、置き畳の選び方ガイドをご覧ください。商品や素材について分からない点は、LINEでご相談ください。

