畳1枚の重さは、江戸間(関東間・五尺八寸基準)・厚さ約5cmの一畳物なら、畳床の種類により10kg前後から30kg前後が目安です。一方、フローリング用の佐賀県産い草の置き畳「ちょこんと」は、82cm角・厚さ15mmの本体を実際に量って約2.5kgでした。
和室の畳と置き畳では、大きさも構造も違います。まずは種類ごとの数字を見てから、動かしたい畳や購入予定の商品に当てはめてみてください。
畳1枚の重さは何kg?畳床別の完成品重量の目安
次の表は、江戸間(関東間・五尺八寸基準)・厚さ約5cmの一畳物について、青畳工房六代目・古賀隆夫の製作経験に基づく目安です。芯材の畳床だけではなく、畳表・畳縁まで付いた完成品1枚の重さを示しています。
| 畳床の種類 | 完成品1枚の重量目安 |
|---|---|
| 藁床 | 30kg前後 |
| 藁サンド床 | 20〜25kg |
| 建材畳床Ⅰ型 | 25kg前後 |
| 建材畳床Ⅱ型 | 10kg前後 |
| 建材畳床Ⅲ型 | 13〜15kg |
重量はサイズや厚さで変わり、すべての畳に共通する数値ではありません。五尺八寸基準は、個別の部屋へ納める注文寸法ではありません。搬出や輸送に正確な重量が必要な場合は、対象の畳を確認してください。
「ちょこんと」82cm角・15mm厚は本体約2.5kg
私が実際に量った佐賀県産い草の置き畳「ちょこんと」は、82cm×82cm、厚さ15mmで約2.5kgでした。これは畳本体の重量で、段ボールなどの梱包材は含みません。
同じ「置き畳」という名前でも、和紙表・MIGUSA・防音仕様や別サイズの商品へ、この約2.5kgをそのまま当てはめることはできません。注文する商品と寸法をセットで確認することが大切です。
現在販売している正方形の「ちょこんと」は、佐賀県産い草の畳表、茶殻配合インシュレーションボード、2mmのクッション材、裏面全面の不織布滑り止めを使用し、厚さは約15mm、正方形30〜82cmのサイズオーダーに対応しています。
同じ畳でも重さが変わる理由
畳の重量を見るときは、縦横寸法・厚み・畳床や芯材・畳表・裏面の組み合わせを確認します。表面が同じい草でも、中の構造まで同じとは限りません。
同じ寸法・厚さ・芯材の一畳物でも、畳表の種類や品質によって約1kgの重量差があるものもあります。すべての畳表で必ず差が出るという意味ではありません。
藁床は重く、オールボードと呼ばれる建材畳床Ⅰ型も重い畳床です。「建材畳なら軽い」と一括りにはできません。サイズオーダーの場合も、82cm角の数値を別寸法の確定重量として使わず、製作する仕様で確認してください。
また、水害などで大量の水を吸った藁床は、一人では動かせないほど重くなることがあります。これは通常使用時とは別の状態です。上の重量表を頼りに、無理に持ち上げないでください。
軽い畳は品質が悪い?重さだけでは選べません
軽いから悪い畳、重いからよい畳ということではありません。部屋の構造や使い方も考慮して選びます。和室に敷き込む畳を替える場合は、今の畳と部屋の条件を畳店へ確認しましょう。
フローリング用の置き畳なら、掃除のたびに動かすのか、部屋の一部に敷くのか、広く並べるのかで見たい条件が変わります。重量のほかに、持つときの大きさ、厚み、裏面、収納場所も見ておくと選びやすくなります。
ずれにくさも重さだけでは決まりません。床の仕上げやほこり・水分、裏面との接触状態、敷き方を合わせて確認してください。「重ければ必ずずれない」という選び方は避けましょう。
和室の畳を外す・戻すときは、重さ以外にも注意
ここで扱うのは、部屋へ敷き込まれた和室の畳です。フローリングに並べる置き畳とは、取り外し・敷き戻しの注意点が異なります。
現場では、ご自身で外した畳を元の場所や向きへ戻せなくなったり、角をぶつけて潰してしまったりすることがあります。重い畳で腰を痛めたというお話もよく聞きます。持ち上げられるか不安な場合は、無理に作業せず畳店へ相談してください。
和室の畳は、配置を間違えると隙間が出るだけでなく、収まらないことがあります。合わない畳を無理に押し込むと、畳の形を歪めたり、敷居が動いてしまったりする場合もあります。
畳の裏には配置を示す「裏書」がありますが、初めて見る方には意味が分からないこともあります。外す前に位置と向きを確認し、裏書が読めない、元どおりに収まらないときは、力で合わせず施工した畳店へ確認しましょう。
置き畳を掃除・収納のために動かすとき
置き畳は1枚ずつ扱うことを前提に、持つ人にとって大きすぎないか、移動先に置く場所があるかを確認してください。約2.5kgでも、同じ重さの小さな荷物とは持ち方が違います。
- 両手で支えられるか、無理のない姿勢で扱えるかを確認する
- 薄型置き畳は特に角を潰さないよう、壁・家具・扉へ当たらない移動経路を確保する
- 上に家具がある場合は、家具と畳を一緒に引きずらない
- 戻す際は床と裏面を確認し、隙間や段差、位置のずれを点検する
軽さだけで「誰でも簡単」とは判断せず、寸法・枚数・持ち方・使用する方の状況に合わせて考えてください。長期保管するときは、寝かせて平積みにします。
必要枚数の合計と、輸送用の梱包重量は分けて考える
畳本体の合計は「その仕様で確認した1枚の重量×枚数」で計算します。たとえば、82cm角・15mm厚の「ちょこんと」を約2.5kgとして計算すると、6枚は約15kg、9枚は約22.5kgです。いずれも本体だけの計算上の目安で、梱包後の重さではありません。
先に敷きたい範囲と必要枚数を決め、実際に注文するサイズの重量を確認しましょう。合計重量から、床や家具の耐荷重まで判断することはできません。
海外輸送を手配する方は梱包後の重量とサイズを確認
当店では、通常の国内販売で重量を尋ねられることは少なく、海外へ運びたい方から重量のご質問をいただくことが多くあります。その場合に必要とされるのは、畳本体だけでなく、梱包後の重量と外寸です。
本体約2.5kgだけを使って輸送料金や持ち込み可否を判断しないでください。商品・寸法・枚数を決めて梱包条件を確認し、利用する輸送サービスの条件と照合します。ここでの重量案内は、当店による海外発送や輸送手配の受付を示すものではありません。
畳の重さについてよくある質問
半畳なら、一畳の重さを半分にすればよいですか?
一畳・半畳という呼び方だけでは、正確な寸法や構造がそろいません。和室の畳を半分にした計算値と、薄型の正方形置き畳の重量は別です。対象商品の寸法・厚み・芯材を確認してください。
畳床だけの重量を知りたい場合も、表の数字を使えますか?
使えません。この記事の畳床別の表は、畳表・畳縁まで付いた完成品の目安です。畳床単体の重量が必要な場合は、その畳床の仕様を確認してください。
82cm角より小さく注文した「ちょこんと」も約2.5kgですか?
約2.5kgは82cm角・15mm厚の実測値です。他の寸法は同じ数値とせず、注文予定の寸法を添えてお問い合わせください。
置き畳を選ぶ方へ:素材・枚数・仕様の確認
重さの疑問が解決したら、使いたい場所に合わせて素材と必要枚数を確認できます。重量だけを知りたい方は、上の表と測定条件を参考にしてください。

