時代劇で殿様が座る、普通の畳より分厚く見える台は厚畳(あつじょう/あつだたみ)と呼ばれます。寝殿造や寺社、儀礼の場などで、身分や用途に応じた調度として使われてきました。
先に結論:厚畳は、現代の床へ並べる薄い置き畳とは別のものです。厚みだけでなく、畳縁、寸法、置く場所まで含めて作られる特注品と考えると分かりやすいでしょう。
目次
厚畳とは、座る場所を示す厚い畳
厚畳は、一枚の畳を単純に厚くしたものというより、複数枚を重ねたような高さを持つ調度です。床全面へ敷き詰める畳ではなく、人が座る位置を示す台として置かれることがあります。
読み方や呼び方は時代・地域・資料によって揺れがあります。「殿様が座る畳」「時代劇の分厚い畳」を探している場合は、厚畳という言葉から確認するのが近道です。
厚畳が使われた場所と目的
| 場面 | 役割 |
|---|---|
| 儀礼・公式の場 | 座る位置や格式を示す |
| 寺社・伝統建築 | 空間の用途に合わせた調度として置く |
| 時代劇・舞台・展示 | 歴史的な座敷の雰囲気を表現する |
映画や舞台で使う場合は、史実の再現、見栄え、持ち運び、安全性のどれを優先するかで仕様が変わります。
畳縁は見た目だけでなく格式にも関係する
伝統的な畳では、縁の文様や色が用途・立場と結び付けられてきました。ただし、時代や建物によって使い方は異なるため、「この縁なら必ずこの身分」と単純に決めることはできません。
再現品を作る場合
参考写真だけでなく、作品の時代設定、使用場所、人物の立場、完成寸法を伝えると、縁と厚みを検討しやすくなります。
参考写真だけでなく、作品の時代設定、使用場所、人物の立場、完成寸法を伝えると、縁と厚みを検討しやすくなります。
厚畳・一般的な畳・置き畳の違い
| 種類 | 主な目的 | 設置 |
|---|---|---|
| 厚畳 | 儀礼・調度・演出 | 特定の位置へ置く |
| 一般的な畳 | 和室の床面 | 部屋へ敷き込む |
| 置き畳 | フローリングに畳空間を作る | 必要な範囲へ並べる |
現代の住宅で「小上がりのような高さが欲しい」場合は、厚畳だけでなく、畳の下に造作台を作る方法もあります。段差の安全性や収納も含めて設計します。
厚畳についてよくある質問
上畳と厚畳は同じですか?
資料によって近い意味で扱われることがありますが、完全に同じとは限りません。用途や形を写真と一緒に確認してください。
一般家庭でも注文できますか?
特注対応できる畳店はあります。寸法、厚み、縁、使用目的、納期を伝えて相談します。
置き畳を重ねれば再現できますか?
ずれや転倒の危険があるため、自己判断で重ねるのはおすすめしません。厚畳として安全に製作する必要があります。
写真や使用目的があれば、特注の可否を確認できます。


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