畳に使うい草は、田で育ったものをそのまま織るわけではありません。刈り取り後に泥染め、乾燥、選別を行い、織機で畳表にしてから畳店へ届きます。

い草の収穫時期はいつ頃?
い草は冬に本田へ植え、時間をかけて育てます。収穫は初夏から夏にかけて行われるのが一般的ですが、「毎年同じ日」とは決まっていません。生産者は草丈や状態、天候を見ながら刈り取り時期を判断します。
この記事の写真は、青畳工房で使う佐賀県産い草が収穫を控えていた時期のものです。吉丸さんご夫婦が栽培から製織まで行い、完成した畳表を青畳工房が置き畳へ加工します。
い草を早朝から刈り取る理由
刈り取りは気温の低い早朝から始まります。刈ったい草を高温の場所へ長く置かず、次の泥染めと乾燥へ進めるためです。収穫期には、刈り取り、泥染め、乾燥機への搬入が続くため、生産者にとって負担の大きな時期です。
乾燥と製織を経ることで、畳表として見慣れた色と質感へ変わります。
刈り取りから畳表になるまで
- 刈り取り:育ったい草を長さをそろえて収穫します。
- 泥染め:染土を使う伝統的な工程を行います。
- 乾燥:刈り取ったい草を速やかに乾燥させます。
- 選別:長さや状態を見て使い分けます。
- 製織:経糸へい草を織り込み、畳表にします。
- 畳加工:畳店が寸法に合わせて置き畳へ仕上げます。
泥染めは、派手な色を付けるための塗装ではありません。乾燥工程を助け、畳表らしい色合いや手触りを整える工程の一つです。新品時には染土が表面に残るため、使用前に乾拭きを行います。
長さと選別が畳表の仕上がりに関わる
畳表は、どの長さのい草をどの部分に使うか、どのように織るかで表情が変わります。産地名だけで品質を一括りにせず、商品に使われる畳表の仕様と製作者を確認することが大切です。
青畳工房では、佐賀県産い草の特長を確認しながら、正方形や縦横オーダーの置き畳へ加工します。部屋寸法に合わせる場合は、収穫時期ではなく商品の製作納期を確認してください。
い草の収穫についてよくある質問
新草は収穫直後に買えますか?
収穫後に乾燥、選別、製織、畳加工が必要です。販売時期や在庫は商品ごとに確認してください。
新しい畳の粉のようなものは汚れですか?
天然い草の畳表では、泥染めに使う染土が表面に残る場合があります。使用前に畳目に沿って乾拭きします。
収穫年だけで品質を判断できますか?
収穫年だけでなく、い草の状態、選別、織り、保管、畳への加工も関係します。
佐賀県産い草の香りと手触りを、フローリングでも楽しめます。
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