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置き畳を買い足す前に|1枚だけ交換すると色・寸法・畳目はそろう?

汚れた1枚だけ替えたい。部屋を広く使うことになったので、同じ置き畳を2枚増やしたい。 必要な枚数だけ買い足しや交換をしやすいのも、置き畳の利点です。

ただし「前と同じ商品名を選べば、見た目も高さも完全に同じ」とは限りません。とくに天然い草は使った時間がそのまま色に現れます。追加分だけ新しいことが、はっきり分かる場合もあります。

「同じものを1枚」には、二つの意味があります。
商品名・寸法が同じものは作れても、数年使った畳と新品が同じ色に見えるとは限りません。この二つを分けて考えると、買い足し後の「思っていたのと違う」を減らせます。

最初に分けたい「交換」と「買い足し」

目的確認の中心
傷んだ1枚の交換既存品との色差、厚さ、寸法、畳目の向き
敷く範囲を広げる部屋全体の再採寸、追加後の縦横枚数、空き寸法
予備を持つ保管場所、保管中の湿気、将来の色差
別の部屋で使うその部屋の床面と寸法を新しく確認

1枚交換なら古い畳だけを測ればよいように見えますが、長く使った置き畳は敷き方や周囲との納まりも含めて確認します。買い足しで面積を広げる場合は、以前の注文寸法をそのまま使わず、新しい範囲を測り直してください。

天然い草は、新しい1枚だけ青く見えます

天然い草は、使い始めの青みから少しずつ色が変わります。窓際と部屋の奥でも変化の速さは同じではありません。その隣へ新しい1枚を置けば、商品が同じでも色差が出るのが自然です。

この差は、製品不良とは別に考える必要があります。新しい畳も時間とともに色が落ち着きますが、既存品とまったく同じ色になる時期を約束することはできません。色差が気になる場所なら、次の方法も検討できます。

  • 傷んだ1枚だけでなく、見える範囲をまとめて交換する
  • 新しい畳を端へ置き、既存品を中央側へ組み替える
  • 畳目の向きを交互にして、市松模様の見え方としてなじませる
  • 経年変化が比較的小さい和紙表・樹脂表も含め、素材を選び直す

最後の方法は、既存の天然い草へ別素材を1枚混ぜれば違和感がなくなる、という意味ではありません。部屋全体を替える時期に、次の素材として比較する考え方です。

和紙表・MIGUSAでも、完全一致とは限りません

工業製品の畳表は天然い草より色を選びやすい一方、製造時期やロット、使用による汚れ・光の影響まで同じにはできません。商品名や色番号が残っていても、旧仕様から厚さや裏面材が変わっている可能性があります。

記憶だけで「たぶん銀白」「薄い緑だった」と選ばず、注文履歴や当時のメールを探してください。画面の色だけで判定すると、明るさや端末によって見え方が変わります。

色以外に確認する5項目

1. 1枚の縦横寸法

「約82cm」ではなく、以前指定した製作寸法を確認します。オーダー品なら79.2cm、84.1cmのように、既製寸法ではない場合があります。正方形か長方形かも見直してください。

2. 厚さ

表面の寸法が合っても、厚さが違えば段差になります。畳表だけでなく、畳床やクッションを含めた商品仕様を確認します。古い畳がへたっている場合は、同じ仕様の新品でも高さの感じ方が変わることがあります。

3. 裏面の仕様

裏面の滑り止めや畳床が変更されていると、動き方や踏んだ感触が既存品と違うことがあります。商品写真だけで分からない場合は、購入店へ旧注文を伝えて確認します。

4. 畳目の向き

同じ色でも、畳目に対する光の向きが変わると明暗が違って見えます。市松敷きでは、それを利用して隣り合う畳を交互に見せます。追加する1枚をどこへ置き、既存品と同じ向きにするか90度変えるかを、床に並べる前に考えます。

5. 商品名と注文時期

見た目が似ていても、素材やシリーズが違う商品があります。注文番号、購入日、商品名、色名が分かると確認が早くなります。楽天市場店など別店舗で購入した場合は、その点もお知らせください。

買い足し前に撮ると役立つ写真

  1. 部屋全体と現在の配置
  2. 交換したい1枚を含む周囲4枚程度
  3. 表面を近くから見た写真
  4. 裏面と側面
  5. メジャーを当てた縦横寸法と厚さ
  6. 商品ラベルや納品書があれば、その記載

写真は色を完全に判定するためではなく、商品と配置を絞り込む資料です。昼間の自然光に近い状態で、色補正フィルターを使わず撮ると状況が伝わりやすくなります。

追加後に枚数が合わなくなる典型例

以前は160cm × 240cmだけに6枚敷き、今回は横へ2枚増やしたい。この場合、単純に同じ畳を2枚買えばよいこともありますが、家具を動かして敷く範囲が変わったり、壁際まで敷き詰めたくなったりすると計算は変わります。

とくに正方形は1辺が共通なので、縦に合わせるか横に合わせるかで、反対方向の空き寸法が変わります。買い足し後の全体寸法を計算し、空きがどちら側に出るかまで確認してください。

買い足しで迷いやすい3場面

古い置き畳を送れば、同じものを作れますか?

現物を送る前に、まず写真・注文履歴・寸法をお知らせください。以前の材料や仕様が終売している場合もあります。

天然い草の色差が気になるので、新品を日に当ててよいですか?

強い直射日光へ長時間当てて無理に色を合わせることはおすすめしません。急な変色や乾燥につながる可能性があります。通常の使用環境での変化を見てください。

1枚だけ別の色にしてもよいですか?

意図してアクセントにする方法はあります。ただし、素材・厚さ・寸法を合わせたうえで、色の組み合わせを考えます。「似た緑を選んで差を隠す」より、違いを見せる配色の方がまとまる場合もあります。

同じ商品を探す前に、今の状態を確認する

買い足しで一番困るのは、注文後に「前と色が違う」「1枚だけ高い」と気づくことです。商品名だけで進まず、現在の畳を確認してから追加分を決めてください。

以前の注文番号が分かる方は、現在の配置写真と一緒にLINEでお送りください。完全一致を約束するのではなく、確認できる仕様と、色差・段差が出る可能性を先にお伝えします。

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1982年、佐賀県佐賀市の生まれ。 畳の被り物をしてマラソンに出てみたところマラソンではなく被り物に興味を持ってしまった畳屋六代目。 通常の畳替えのほかフローリング用の置き畳製作を日々こなしている。 ほかに社寺仏閣の有職畳など特殊技術を持ち畳職人としても光るものがある。 国産畳表以外は一切使わない!という頑固なところも評価され地元の方々からも安心な素材を使っている畳屋という認識がある。 佐賀県最後のイグサ畳表生産者吉丸さんの畳表をメインに使用し、佐賀県産の消費量はNo.1ということである。 畳1グランプリ九州代表