
畳の新調入れ替えのために畳スペースを採寸してきた畳マン六代目だよー!
今回は病院の入院患者さん用の個室。
そこに畳スペースがあったんです^^
10数年張り替えられていなかったようで、隙間もあり、汚れも^^;
この畳の畳表は紙でできており、表面を樹脂加工することで撥水効果もあるんですが、結局撥水効果も一時的なもので、すぐに取れてしまいかなり汚れやすい感じです。
前回は当店が施工したわけではありませんが、今回も同じ素材で作ることになりました。
イグサより擦れには確かに強いですが、張り替え時期はイグサと変わらないくらいの方が結局見た目もキレイに保てます。
畳を剥いで採寸をするのですが、畳の採寸って
縦
横
の長さを測るだけでは入りません。
畳を納める枠内は直角になっているとは限りませんし、四辺が同じ長さでもないんです。
さらには枠の木ですが、これが曲がっている。
どんなに腕にいい大工さんでもこれら全てが完璧ということはまずないです。
四辺の長さを測り、対角線の長さも測ります。
対角線の長さの差を見てから、四辺の長さを畳の寸法に割り当てるんです。
割り当てた寸法に合わせて角から角へ糸を張り今度は畳寄せ(木枠)の曲がりを見ます。
この採寸方法を割り本法と言います。
畳屋さんへ。「糸を釣り用のPEライン使うと伸びがないので本当いいですよ」
最近はこの割り本法のやり方を知らない畳屋さんの方が多いのですが、色んな測り方を知っていると応用が利くので知っておくべきだと思うんですけどね!
十字本法というのが今の主流で、十字レーザーがでる機械を置いてレーザーからの距離を測るので十字本法と言います。
畳数が少ない部屋ほど精度がいいんですが、あまりレーザーから離れたところに枠があるとその距離を測るための誤差が出やすいです。
あと、採寸していて振動でレーザーの位置が狂うということもあるので足元が悪い現場はちょっと怖いです^^;
レーザーももちろん当店にもありますけど、基本的に使うことは少ないですね^^;
これらは部屋の構造ごとに使い分けております。
掛け歪み法、四一法など他にもありますが、普段使わずとも知っておけば活用できる現場というのが必ず出てきますので便利です^^

小城の畳は 久留米の畳は 神埼の畳は
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1982年、佐賀県佐賀市の生まれ。
畳の被り物をしてマラソンに出てみたところマラソンではなく被り物に興味を持ってしまった畳屋六代目。
通常の畳替えのほかフローリング用の置き畳製作を日々こなしている。
ほかに社寺仏閣の有職畳など特殊技術を持ち畳職人としても光るものがある。
国産畳表以外は一切使わない!という頑固なところも評価され地元の方々からも安心な素材を使っている畳屋という認識がある。
佐賀県最後のイグサ畳表生産者吉丸さんの畳表をメインに使用し、佐賀県産の消費量はNo.1ということである。
畳1グランプリ九州代表

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